背景

私は前述の通り、SIerとしてバリバリ働いた後、ある時スパっと社内SEへ転職しました。

私の社会人人生は、現時点でまだまだSIerとして働いていた期間の方が長いのですが、
ここで一度、SIer時代と今とでいろいろ比較してみたいと思いました。
何かのご参考になれば。
※ただし、これは一個人の主観ですので、決して転職を推奨するものではありません。

給料

	SIer時代	社内SE時代
評価	○	◎
コメント	激務の代償	組織のお陰

SIer時代も決して悪くはありませんでした。
正直、大手ゆえ、同世代の平均以上は貰っているという感覚、自負はありました。
ただし、それは激務による残業代の裏づけがあったからに他ならないからですね・・・

一方現在は、驚くべきことにSIer時代より良いです。
それは社内SEだからというより、私の所属組織のお陰ですがね。
詳しくは過去記事を

仕事のやりがい

	SIer時代	社内SE時代
評価	◎	×
コメント	お客様に認めてもらえる！	何にもありません・・・

私は上流SE、PM・PLとして、お客様に対しては件定義・仕様調整、
協力会社様とは工程管理をやってましたので、
システムのカットオーバーを乗り越えた時は、そりゃあもうお客様からも感謝され、
プロジェクトチームとしては大仕事を終えた安堵感から、
チーム全体でなんとも言えない、非常に大きな満足感を得ることが多々ありました。
それは転職した今でも酒の肴になる程、私の財産と言うべき経験です。

じゃあ、今は・・・・
そんなものございません（笑）
悲しいですねぇ（笑）

ワークライフバランス

	SIer時代	社内SE時代
評価	×	◎
コメント	コメントのしようもございません・・・	非常にすばらしい

現職、すばらしい程バランスが取れています。
私はきっと、転職してなかったならば、こんなにも家庭、子供と向かい合う時間はなかったでしょう。
それほど、仕事のことを考えずに済む時間を作ることが叶っています。

具体的に言うと、残業時間については、
前職では月60～100時間以上が恒常的にあったことに対して、
現職は、多くても40時間位、少ないときは10時間に満たないこともあるくらい。
休日出勤も、前職はほぼ毎週、土日どちらか出ていた状況に対して、
現職はほぼ無し、あったとしても当月中に振替休暇が取れる程です。

これは、ある程度自分でスケジュールをコントロールできる社内SEという立場からの理由も多々ありますが、
私の上長を始めとした、職場の雰囲気がそうしてくれていることも大きいでしょう。
本当、ありがたや、ありがたや、です。
まぁそれでも繁忙期は終電後にビジネスホテルに駆け込むような経験はありますけどね。
SIer時代・・・・私は何を糧にして、あんなに仕事に打ち込んでいたのでしょう、今では思い出せません。

あ、逆に現立場、発注側に立って分かることもあるのですが、
SIerさん、そんなに身を削らなくてもいいと思いますよ。
もっと、出来ないものは出来ない、スケジュールは余裕をもったものを宣言してもらえれば、こっちも調整しますよ。
だって、それで出来るかどうかなんて、私たち（発注側）からは分からないんですから（笑）

SIer時代に私もこれを知りたかったものですねぇ。
どうして自分で自分を追い込んでいたのでしょう。

スキルが身につくか

	SIer時代	社内SE時代
評価	◎	△
コメント	「若いときの苦労は買ってでもしろ」ですね	なんか勘違いしてる人が多い？・・・

私が今、正直、60%くらいの実力を100%のパフォーマンスに見せることが出来ているのは、
まさに「昔取った杵柄」、
SIer時代の、文字の通り「死にそうになる程の努力」の賜物だと感じることは多々あります。
それほど、前職での経験は生きています。

じゃあ社内SE時代に何か成長したかと問われたら・・・・微妙ですかねぇ・・・
たまに、
「自分はこのままでいいのか？」
と自問するようなこともあります。
「転職しなければ、今とは違ったように輝く自分もいたかも？」
と思うほどのこともあります。
それほど、得られる経験値は違うように感じます。
それゆえか、どうも社内SEしか社会人経験をしていない人の考え方は、どうも私とは違うような気がします。
個人的には、
「新卒で社内SEは反対！。SIer上がりの社内SEがもっと増えればいいのになー」
と、思います。

職場人間関係　　※2018/06/01追記

	SIer時代	社内SE時代
評価	○	△
コメント	皆同じ方向を向いていた	縦割り組織・・・

まとめのようなもの

改めて、私自身のことを比較してみましたが、
「社内SEに転職してよかったか？」
と問われれば、
間違いなく、「YES」と回答します。

私の場合は、ワークライフバランスの改善が何より良かったことだと感じます。

SIer当時の自分はそれはそれで疑問を感じない、所謂「仕事人間」でしたが、
今の私から振り返ると、それは異常に思えます。
家庭を持ったからですかね、人生観が変わったのかも知れません。

何が正解か、人それぞれだと思いますので、私の価値観を押し付けるつもりは毛頭ございませんが、
自分自身を含めて、何かの参考になればと、この記事を書いてみました。

機会があれば、私が転職を考えたきっかけみたいなものも、そのうち書きたいかなと思います。